サックス講師のMaruiです!
皆さんハーフタンギングはご存知ですか?
ジャズなどでは音を飲む(音を小さくしたらこもる音にすること)時に使うことで知られていますが、クラシックや吹奏楽をやっている方は知らない方が多いんじゃないかなと思います。
ですが実はサックス吹きにとって、とても重要で基本中の基本です!!
今回はそのハーフタンギングについて書いていこうと思います。
ハーフタンギングって何?
ハーフってことは半分?半分タンギング?
ほとんど正解です!!
以前タンギングについての記事を書きました。
舌で息の流れを止めることでリードの振動を止め、舌を離したと同時に息が流れリードが振動し音が鳴るようにすることをタンギングと言います(パンパンに膨らませた風船の口を指で押さえた瞬間と同じです)
タンギングの何を半分にするのかというと
リードの振動を半分(またはそれ以下)にします。
リードが振動しているのを全て止めるのではなく、舌をつけた時でもリードが振動して音が鳴っている状態(舌でミュートをかけている状態)のことをハーフタンギングと言います。
なぜ必要なのか
ジャズなどでは冒頭で書いたように、音を飲む時に使うことが多いです。
ですがクラシックや吹奏楽をやっている方は「音を飲む」なんて機会はないですよね?
ではどの場面で使うのかというと、音の余韻を残したい時、特にスタッカートの時などに使います。
例えば
このリズムを吹くときはハーフタンギングを使っています。
スタッカートの時にハーフタンギングしたら音が残ってしまいスタッカートのように聞こえないのではないかと心配になると思います。
大丈夫です、練習をすることにより音をどれくらい残すかコントロール出来るようになります。
ハーフタンギングを練習することによりタンギングと息の強さのバランスをコントロールする力もつくので、ぜひやって欲しいと思います。
ハーフタンギングのコツ
舌を付けたままリードを振動させるためには、しっかりとした息の圧力が必要になります。
最初は舌がくすぐったくなってしまうと思いますが少しずつ慣れていきましょう。
舌をつける強さによっても変わってきます。
個人的には
強く舌をつけると残る音が大きめになるハーフタンギング
弱くつけると残る音が小さくなるハーフタンギング
だと感じます。
ご参考までに…
まとめ
特殊な奏法と思われがちのハーフタンギングですが、私は必ず必要な奏法だと思っています。
息とタンギングの強さの関係性を知るのにもいい練習になり、発音を綺麗にすることが出来たり表現の幅が広がります。
コツをつかむのがとても難しいので後回しされがちですが、メリットばかりのハーフタンギングです!
少しずつでもいいので練習してみてください。
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